ランタイム【runtime】実行時
ランタイムとは?
開発したコンピュータプログラムを実際にコンピュータ上で実行する段階のこと。「実行時」とも訳される。対義語は「開発時」で、コンパイルを要する言語では「コンパイル時」とも対比される。また、プログラムの実行に必要なソフトウェア部品や実行環境そのものを指す語としても用いられる。

開発者がソースコードを記述し、必要に応じてコンパイルやリンクの処理を経て実行可能な形式に変換した後、実際にプログラムが起動して命令が処理される段階がランタイムである。開発環境と実行環境は必ずしも同一ではなく、利用者の入力内容や外部サービスとの連携など、動かしてみて初めて生じる事象も多い。
コンパイル時に検出される文法上の誤りや型の不整合とは異なり、実行してみるまで判明しない不具合もある。ゼロ除算、不正なメモリアクセス、存在しないファイルへのアクセスなど、実行時の状況に起因するエラーは「ランタイムエラー」(runtime error)と呼ばれる。プログラムの品質を確認する上ではランタイムでの動作検証が欠かせない。
ランタイムはプログラムの実行を支えるソフトウェア環境を指す語としても広く使われる。プログラミング言語やオペレーティングシステム(OS)によっては、実行時にメモリ管理や入出力処理、例外処理などの共通機能を提供するソフトウェア群が必要となる。これらは「ランタイムライブラリ」「ランタイムパッケージ」「ランタイムエンジン」などと呼ばれる。仮想マシン(VM)方式を採用するJavaの実行環境や、.NET向けの実行環境がよく知られる。コンテナ技術やクラウドサービスの普及に伴い、アプリケーションの動作基盤全体をランタイムと呼ぶ例も増えている。