ランタイム 【runtime】 実行時

概要

ランタイム(runtime)とは、開発したコンピュータプログラムを実行する時のこと。「実行時」と訳語を用いることも多い。対義語は「開発時」あるいは「コンパイル時」(compile-time/コンパイルが必要なプログラミング言語の場合)。

開発者がプログラムを記述し、必要な場合はコンパイルやリンクなどを行って実行可能形式のプログラムに変換した後で、それを実際にコンピュータ上で実行する段階のことを指す。実行は開発と同じコンピュータやソフトウェア環境で行われるとは限らず、また、実行してみて初めて起きることや明らかになることがあるため、実行時に正しく動作するかの検証が欠かせない。

言語やOSによってはプログラムの実行時に特定のソフトウェア部品が必要な場合があり、これを「ランタイムライブラリ」(runtime library)「ランタイムパッケージ」(runtime package)「ランタイムエンジン」(runtime engine)「ランタイムモジュール」(runtime module)などと言うが、これらを略してランタイムと呼ぶ場合がある。

(2018.6.17更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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