行番号 【line number】 row number
概要
行番号(line number)とは、テキストデータを改行コードで分割した際に、先頭から何行目かを示す番号のこと。また、表(テーブル)の横方向の項目の組である行が最上段から何番目かを表す番号のこと。テキストの行番号
テキストエディタやワープロソフト、プログラミングに用いるコードエディタなど文字データを編集するソフトウェアでは、編集中の行が文書の先頭から何行目かを画面上部や左端などに表示できるようになっていることが多い。
行の数え方として、ウィンドウ幅や文書幅による右端での折り返しを考慮して見かけ上の行数を数える方式と、見かけの折り返しは無視して改行コードの数を数える方式がある。ソフトウェアによっては前者を「ワープロモード」、後者を「エディタモード」と呼んで切り替えられる場合もある。
プログラミングにおいては、デバッガや実行環境などが開発者にエラーが発生した箇所を知らせる場合などに、ソースコードの特定の箇所を指し示すのに行番号を用いる。その場合の行番号は改行コードの数で数え上げた番号である。
プログラミング言語によっては、ソースコードの要素の一つとして命令文などに行番号を与えられる仕組みになっているものがある。BASICなどでは先頭から1、2、3…と数え上げた通し番号である必要はなく、開発者が各行に任意の自然数を与えることができ、番号の大小に従ってコードを先頭から並べる方式になっている。
表の行番号
表計算ソフトなどのように、データを縦横に項目が碁盤目状に並んだ表(テーブル)の形で管理するシステムでは、項目の横方向の並びを行と呼び、上端から1、2、3…と行番号を与えて識別する。なお、テキストの行は英語で “line” だが、表の行は “row” である。
表計算ソフトでは列にも左端から順に列名を与えて識別するが、慣用的に列はアルファベットをA、B、C…と与えていく場合が多い。表を構成する各格子(セル)は列名と行番号の組み合わせで指し示す。例えば、左端列の1行目は「A1」、26列の80行目は「Z80」となる。
(2023.8.31更新)