クラスメソッド 【class method】 静的メソッド / static method / スタティックメソッド

概要

クラスメソッド(class method)とは、オブジェクト指向プログラミングで定義されるメソッドの種類の一つで、個々のインスタンスではなくクラスそのものに付随するもの。

オブジェクト指向プログラミング言語では、互いに関連するデータの集合と、それらデータに対する処理内容を記述した手続きを「オブジェクト」(object)として一体的に定義する。オブジェクトの持つデータを「プロパティ」(property)、手続きを「メソッド」(method)などと呼ぶ。

多くの言語では通常のメソッドは個々のインスタンスに付随する「インスタンスメソッド」(instance method/メンバメソッドとも呼ばれる)とみなされ、そのインスタンスプロパティの操作などをうために定義され、外部から呼び出される。

一方、クラスメソッドはクラスに付随するものとみなされ、インスタンスからではなくクラスから直接呼び出して実行される。クラス変数静的変数/スタティック変数)への参照や操作をうための機能や、様々なプログラムから共通して利用される汎用的な機能の実装などに用いられることが多い。

なお、「クラスメソッド」(class method)と「静的メソッド」(スタティックメソッド、staticメソッド)は多くの場合同じ意味だが、言語によっては両者を異なるものとして使い分ける場合もある。また、インスタンス変数アクセス可能かどうかや、継承時のクラス変数などは言語ごとに仕様が異なる。

(2022.7.13更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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