クロス結合 【CROSS JOIN句】 交差結合

概要

クロス結合(CROSS JOIN句)とは、リレーショナルデータベーステーブルを連結する操作の一つで、2つのテーブルの各行すべての組み合わせを求めるもの。関係演算における直積(デカルト積)を求める操作で、SQLではSELECT文などの中でCROSS JOIN句を用いる。

テーブルAの各行に対して、テーブルBの各行を連結して結果表を求める。テーブルAがN、BがMある場合、連結した結果はN×Mの長さになる。行数の多い表同士を連結すると極めて巨大な表となるため注意が必要である。

例えば、テーブルAが(ID,色)=(1,赤)(2,青)という22テーブルBが(ID,形)=(1,丸)(2,四角)という22の場合、SQL文「SELECT * FROM テーブルA CROSS JOIN テーブルB」とすることで、(ID,色,ID,形)=(1,赤,1,丸)(1,赤,2,四角)(2,青,1,丸)(2,青,1,四角)という44の表が得られる。

この例のように同じ名前のがある場合は、を指定する際に「テーブルA.ID」のようにテーブル名を併記して区別する。内部結合INNER JOIN句)はクロス結合の結果から特定の条件に当てはまるものを絞り込んだものと考えることができる。

(2022.2.4更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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