プレフィックス 【prefix】 プリフィックス / 接頭辞
概要
プレフィックス(prefix)とは、接頭辞、前につける、などの意味を持つ英単語。“prefix” の “pre” (「前」「先」などの意)のように、単語の先頭に付加して特定の意味を付け加える要素(接辞)のこと。ITの分野では、番号や符号、識別名などの先頭部分に付加し、何らかの意味や情報を表す短い部分のことをプレフィックスということが多い。例えば、プログラムコード中の変数名や関数名などで、「strSomeStringValue」の “str” や「getSomeProperty();」の “get” のように、データ型や機能などを示す先頭の短い符号がプレフィックスである。
一方、末尾に付加して特定の意味などを付与する要素のことは「サフィックス」(suffix)という。
電話番号のプレフィックス
電話番号の先頭に付加して接続先などを指定する短い番号をプレフィックスという。国内通話であることを示す国内プレフィックス(日本では「0」)、国際通話であることを示す国際プレフィックス(日本では「010」)、利用する通信事業者を指定する事業者プレフィックス(事業者や市内・県外・国内などの区分ごとに多数存在する)などの種類がある。
電話をかける時に電話番号の先頭に付け加えるが、相手先を指定する番号そのものとは別であり、同じ相手に繋ぐ場合でも異なる事業者を指定すればプレフィックス部分は別の番号になる。
IPアドレスのプレフィックス
IPネットワーク上で機器を識別するアドレス体系の一つであるIPv6アドレスでは、アドレスの種類やネットワークの識別子として用いられる前半部分をプレフィックスという。後半側はネットワーク内での機器の識別子などを表すインターフェースIDである。
また、現在のインターネットで広く普及しているIPv4アドレスでは、ネットワーク部とホスト部の長さが可変であるCIDR(Classless Inter-Domain Routing)において、ネットワーク部の長さのことをプレフィックス長という。
サブネットマスクの先頭側の「1」の数を意味し、「192.168.0.1/24」の「/24」がプレフィックス長を表す。この例ではサブネットマスクは「11111111.11111111.11111111.00000000」となり、先頭から24ビットがネットワーク部、残りの8ビットがホスト部であることを示している。