CRUD 【Create/Read/Update/Delete】
概要
CRUD(Create/Read/Update/Delete)とは、永続的なデータを取り扱うソフトウェアに要求される4つの基本機能である、データの作成(Create)、読み出し(Read)、更新(Update)、削除(Delete)の頭文字を繋げた語。主にデータベースを応用したシステムやデータベース管理システム(DBMS)について用いられる語で、この4つに対応する機能や操作手段を実装することで、システム上で自在にデータの操作や管理を行うことができるようになる。
リレーショナルデータベース(RDB)に対する問い合わせ言語の標準であるSQLでは、テーブル上のレコードに対するCRUDのそれぞれに対応する操作を行う構文が用意されている。レコードの作成はINSERT文、読み出しはSELECT文、更新はUPDATE文、削除はDELETE文によって行う。
REST原則に基いて設計されたWeb API(RESTful API)やWebアプリケーションでは、CRUDの各操作をHTTPリクエストメソッドに対応付けて、新規作成をPUTメソッド、読み込みをGETメソッド、更新をPUTメソッド、削除をDELETEメソッドで行うようにする場合がある。
システムやソフトウェアを設計する際には、どのプログラムがどのデータ集合に対してCRUDの各操作を行うのか整理する必要がある。これを分かりやすく一覧できるようにするために作成される図表を「CURD図」(CRUD表/CRUDマトリクス)という。
システムや分野によってはCRUDの代わりに「ABCD」(Add/Browse/Change/Delete)や「BREAD」(Browse/Read/Add/Edit/Delete)、「DAVE」(Delete/Add/View/Edit)、「CRAP」(Create/Replicate/Append/Process)などの略語が用いられることもある。
(2022.5.23更新)