整合性制約 【integrity constraint】 一貫性制約
概要
整合性制約(integrity constraint)とは、リレーショナルデータベース(RDB)でテーブルにデータを追加・更新する際に課すことができる制約(constraint)の種類の一つで、管理者が指定したデータの整合性を満たすようにするもの。データベースに記録するデータの中には、特定の値の種類しか取らないものや、何らかの規則や基準に従った内容である必要があるものがある。そのような制約条件を各フィールド(カラム)の仕様として組み込み、データが追加・更新・削除される時点でシステム側でチェックする仕組みが整合性制約である。
具体的な制約にはいくつかの種類があり、それぞれ固有の構文やキーワードなどで指定を行う。多くのRDBMSが対応している整合性制約としては、値の未設定(空欄)を許さない「NOT NULL制約」(非NULL制約)や、列の中で他の行のデータと重複しない(一意である)ことを求める「UNIQUE制約」(一意制約)、条件式などで満たすべき条件を直接指定する「CHECK制約」(検査制約)、他のテーブルの特定のカラムに含まれる値しか指定できないようにする「外部キー制約」(参照制約/参照整合性制約)などがある。
(2021.5.25更新)