アサーション 【assertion】 アサート / assert / アサーションチェック / assertion check / アサーションチェッカ / assertion checker
概要
アサーション(assertion)とは、表明、断言、主張などの意味を持つ英単語。プログラミングにおいて、あるコードが実行される時に満たされるべき条件を記述して実行時にチェックする仕組みをアサーションという。開発者はプログラム中の任意の位置にアサーションを挿入し、その箇所に差し掛かった際に満たされているべき条件を記述する。言語処理系は実行時にアサーションの記述した条件を評価し、これが満たされていない場合にはエラーや例外を発生させたり、メッセージを表示して処理を中断する。条件評価の詳細や関連する変数の値などの情報を表示する場合もある。
プログラミング言語の仕様・機能の一部や開発支援ツールとしてこれを実行時に自動的にチェックする仕組みが提供されている場合があり、これを「アサーションチェッカ」(assertion checker)という。
アサーションは開発時のみ使われリリース時には不要なため、アサーションチェックに対応した言語や処理系ではアサーション関連のコードを削除しなくても有効・無効を簡単に切り替えられるようになっていることが多い。
(2020.7.9更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) 技術本部 ソフトウェア高信頼化センター「先進的な設計・検証技術の適用事例報告書」掲載論文「システム記述言語(AADL)による複合システム設計」(PDFファイル)にて参照 (2015年11月)