結合演算 【join operation】

概要

結合演算(join operation)とは、関係演算の一つで、二つの関係を特定の属性に関連付けて結びつけ、一つの関係を生成する操作を表す。リレーショナルデータベースでは二つの表を組み合わせて新しい表を作り出す操作に相当する。

例えば、「氏名」「学部」という関係(表)と、「学部」「キャンパス」という関係があるとき、「学部」が同じ値である組(行)同士を繋げて「氏名」「学部」「キャンパス」という関係を作り出すことができる。これを「自然結合」という。他にも「等結合」「準結合」(半結合)などの組み合わせ方がある。

最も基本的な関係演算の一つで、リレーショナルデータベースではSQLSELECT文の中でJOIN句を用いてテーブルの結合を指示することができる。一方、関係(表)から条件を満たす組(行)を抽出する操作を「選択」(selection)あるいは「制限」(restriction)と呼び、関係(表)から条件を満たす属性(列)を抽出する操作を「射影」(projection)という。

(2025.3.11更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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