読み方:だいさんせいきけい

第3正規形 【third normal form】 3NF / 第三正規形 / 第3正規化 / 第三正規化

概要

第3正規形(third normal form)とは、リレーショナルデータベース(RDB)でデータの冗長性や不整合を排除した正規形の一つで、ある表(リレーション)が第2正規形であり、かつ、レコード中の非キー項目のうち、他の非キー項目のいずれかが定まれば一意に定まるようなものを排除して独立した表として分離したもの。
第3正規形のイメージ画像

RDBではどの表にどの項目を記録するかは設計次第だが、同じ項目が複数の表にまたがって重複するなど不適切な構造だと処理効率の低下やデータの不整合を招く。データ全体の構造はそのままで、一定の基準に基づいて表の設計を整理することを「正規化」、整理後の形式を「正規形」という。

例えば、製品の仕入れ先を記録する表が「製品コード、製品名、仕入先コード、仕入先名、所在地、電話番号」で構成され、製品コードが主キーであるとき、仕入先名や所在地、電話番号は仕入先コードが定まれば一意に定まる。

このような場合に、表から仕入先名、所在地、電話番号の項目を取り除き、「仕入先コード、仕入先名、所在地、電話番号」からなる新たな表として分離したものが第3正規形となる。第2正規形の表をこのような形式に改めることを「第3正規化」という。

一方、行内にデータの重複を含む非正規形の表から重複を排除したものを「第1正規形」という。また、第1正規化データ表をもとに、主キーが定まれば一意に定まる項目を別の表に分離したものを「第2正規形」という。

(2025.8.8更新)

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