読み方:りゅうど

粒度 【granularity】

概要

粒度(granularity)とは、粉状や粒状、塊状の物体の粒子の大きさのこと。IT分野では、データやプログラム、作業工程などの構成単位の粗さ、大きさのことを比喩的にこのように呼ぶ。
粒度のイメージ画像

砂や粉など小さな粒状の物体が集まってできているものについて、個々の粒が大きい、粗いことを粒度が高い、粒が小さい、細かいことを粒度が低いという。これになぞらえて、様々な対象の管理単位の大きさを指して粒度という。

例えば、算術演算を行うプログラムを設計する際、四則演算をすべて行う関数を一つ作る場合と、加算、減算、乗算、除算のそれぞれを行う関数を四つ作る場合とでは、前者の方が関数の機能の粒度が高い(あるいは、大きい、粗い)、後者は粒度が低い(あるいは、小さい、細かい)という。

同じように、情報やデータ、工程、組織などについても、一つの管理単位やまとまりの中に様々な要素が含まれている「粒が大きい」状態を「粒度が高い」、より小さな多数の構成単位に細分化されている「粒が小さい」状態を「粒度が低い」という。

なお、粒度が「高い」「低い」という表現は、どちらが粒が大きい状態を指すのか分かりにくく、意図と真逆に誤解される危険があるため、「粗い」「細かい」と表現する場合がある。粒度という度合いが粗かったり細かったりするわけではないため、本来はあまり正しい表記ではないが、誤解を避けるために、あえてこのように表記することがある。

(2025.8.18更新)

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