スレーブ 【slave】

概要

スレーブ(slave)とは、「奴隷」という意味の英単語。ITの分野では、「マスター」(master)の対義語として、同種のものが複数ある場合に主系統に従属する側、複製された側、制御される側などを指すことが多い。

複数の機器や装置などが連携して動作する際に、一つが管理・制御する側、残りが制御される側、という役割分担をう方式を「マスター/スレーブ方式」と呼び、制御する側をマスター、される側をスレーブという。

データベースシステムなどでも、複数のシステムを稼働させ、一系統をデータを管理するマスター、他系統をマスターからデータを複製して保持するスレーブとする構成が用いられることがある。

英語圏では機器の関係性を表すのに「主人と奴隷」という言葉を宛てることの是非をめぐる論争がしばしば起こっている。現実の奴隷制度と直接は何の関係もないとして取り合わない人も多いが、近年では「マスター/スレーブ」から関係性の実態に即して「プライマリー/セカンダリー」「プライマリー/レプリカ」「ペアレント/チャイルド」「マネージャー/ワーカー」のように用語を変更する動きも見られる。

(2020.6.26更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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