バインド 【bind】 バインディング / binding

概要

バインド(bind)とは、束縛(する)、拘束(する)、結びつける、関連付ける、などの意味を持つ英単語。ITの分野では、何らかの要素やデータ、ファイルなどが相互に関連付けられている状態や、そのような状態を実現する機能などのことを指すことが多い。

設定値や入出力要素、プログラム上の変数など、種類の異なる複数の要素を互いに関連付け、互いに機能を利用したり、データを送受信できるようにしたり、変更を自動的に反映させたりできるようにする仕組みをこのように呼ぶことが多い。

キーバインド

キーボードで、個々のキーへの記号や機能の割り当てのことを「キーバインド」あるいは「キーアサイン」「キーマッピング」などという。

個々のキーには上面(キートップ)に刻印された文字など、コンピュータやオペレーティングシステム(OS)によってあらかじめ割り当てられた文字や役割があり、通常はこれをそのまま利用することが多い。

ソフトウェアによってこれを変更したり入れ替えたりできる場合があり、利用者が自らの好みや都合に応じて通常とは異なるキーバインドを指定することができる。

バインド変数

データベース管理システム(DBMS)で、データベースを操作するプログラムを作成する際に、SQL文にプログラムの変数を埋め込むことをバインド変数という。

通常のSQL文は内容を固定的に指定するため、パラメータが一箇所だけ異なる場合でも毎回全体を解釈・実行し直す必要がある。このような場合に、「SQL文のこの部分は可変である」とDBMS側に伝達できるのがバインド変数で、その部分に後から代入や変更を行っても文の再生成や解釈をし直す必要がなく、高速に実行することができる。

BIND

オープンソースのDNSサーバソフトウェアに「BIND」(Berkeley Internet Name Domain)があり、DNSサーバの標準的な存在として広く普及している。

(2019.6.16更新)