開発環境 【development environment】
概要
開発環境(development environment)とは、機器やソフトウェア、システムを開発するために必要な機材やソフトウェアなどの組み合わせ。また、それらを組み合わせて構成された、開発者の作業環境。開発対象により含まれるものは千差万別だが、例えばソフトウェア開発なら、作業に用いるパソコン一式、テキストエディタなどの開発ツール、プログラミング言語の言語処理系(コンパイラやリンカ、デバッガなど)、プログラムの実行環境(インタプリタや仮想マシン、ライブラリなど)が含まれる。
文脈によっては、開発者が滞在・使用する施設や設備、通信回線やネットワーク環境、開発手法やプロジェクトマネジメント手法、労働条件などまで含めた、開発に携わる人員を取り巻く総体としての環境全体を指す場合もある。
ソフトウェアの場合、あるシステムに対応したソフトウェアを開発するために必要なプログラムや文書などをひとまとめにした「SDK」(Software Development Kit:ソフトウェア開発キット)と呼ばれるパッケージを利用する場合もある。
また、開発に必要なエディタやコンパイラ、デバッガなどのツールを一つに組み合わせて同じ操作画面から統一的な操作法で利用できるようにしたソフトウェアパッケージを「統合開発環境」(IDE:Integrated Development Environment)という。
(2024.3.12更新)