算術演算 【arithmetic operation】

概要

算術演算(arithmetic operation)とは、通常の数値を対象とする演算のこと。加算(足し算)、減算(引き算)、乗算(掛け算)、除算(割り算)などが含まれる。

数の性質や計算規則に基づいて行われる演算を指す。基本となるのは加算・減算・乗算・除算の「加減乗除」(四則演算)だが、剰余演算、冪乗演算、累乗根演算、対数演算、三角関数など数を操作することで得られる様々な計算法が含まれる。

日常的な算術は10進数で行われるが、コンピュータでは数を2進数に変換してから処理するため、変換や計算の過程で特有の誤差が生じることがある。コンピュータでは利用できる文字に制約があるため、プログラミング言語などでは乗算記号「×」を「*」(アスタリスク)で代用したり、除算記号「÷」を「/」(スラッシュ)で代用したりすることがある。

コンピュータでは算術演算以外にも、「真」(true)と「偽」(false)の論理値真偽値)を対象とする論理演算、「0」と「1」のビット列を対象とするビット演算、データベースなどで値の集合に対して行われる集合演算関係演算なども用いられる。

(2025.2.28更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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