四則演算 【加減乗除】 四則計算
概要
四則演算(加減乗除)とは、算術計算で最も基本的な4つの計算法である足し算、引き算、掛け算、割り算のこと。数値の足し算(add:加算/加法)、引き算(subtract:減算/減法)、掛け算(multiply:乗算/乗法)、割り算(divide:除算/除法)の4つを合わせてこのように総称する。
それぞれの計算の結果を「和」(sum)、「差」(difference)、「積」(product)、「商」(quotient)という。除算では商の他に、割り切れないときの「余り」である「剰余」(remainder)を出すこともある。
算術の計算式ではそれぞれ「+」「-」「×」「÷」の演算子で表すが、「×」は「・」で代用することもある。除算記号が「÷」の国は日米英中韓など少数派で、世界的には「/」(スラッシュ)で表す国が多い。剰余は「5÷2=2…1」のように商の後に「…」を付けて記載する。
コンピュータ上での表記
コンピュータ上では、ASCIIなど欧米の文字コード標準には「×」や「÷」が存在せず、乗算を「*」(アスタリスク)、除算を「/」(スラッシュ)で表すのが一般的となっている。プログラミングで用いられる「整数除算の剰余を求める演算」(剰余演算)は「%」で表されることが多い。
プログラミング言語や表計算ソフトの関数、CPUの命令セットなどでは、記号ではなく英略語で各演算を表すことがある。それぞれを表す単語を元に、加算を「add」や「sum」、減算を「sub」や「diff」、乗算を「mul」や「prod」、除算を「div」(または商を「quot」余剰を「rem」や「mod」)といった略号で表すことが多い。
(2024.2.24更新)