FROM句 【FROM clause】

概要

FROM句(FROM clause)とは、リレーショナルデータベースの操作や問い合わせに用いるSQLで、操作対象のテーブルなどを指定する句。SELECT文の中で用いる。

SELECT文は条件に一致するデータを抽出することができるが、どこからデータを取り出すかをFROM句で指定する。基本的な書式は「SELECT フィールド名 FROM テーブル名 WHERE 条件」で、テーブル名で指定されたテーブルを対象に抽出をう。テーブル名にはAS句で別名をつけることができる。

テーブルだけでなく、「SELECT * FROM (SELECT * FROM テーブル名 WHERE 条件1) WHERE 条件2」のようにFROM句の中に入れ子状SELECT文を記述し、抽出結果のレコードセットテーブルに見立てて抽出対象とすることもできる。このような内部に記述されるSQL問い合わせをサブクエリ副問い合わせ)という。

また、JOIN句を用いて複数のテーブルを指定した条件に従って結合し、一つのテーブルとして扱うこともできる。このうち、指定したフィールドが一致するレコード同士だけを連結して抽出する方式を「内部結合」(INNER JOIN)、連結したレコードに加えて一致する相手がいないレコードも含めて抽出する方式を「外部結合」(OUTER JOIN)という。

(2021.10.25更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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