読み方 : しゅうごうえんざん
集合演算【set operation】

集合Aと集合Bの要素をすべて合わせた集合を「和集合」(union)という。数学では「A∪B」のように表記する。例えば、{1,2}∪{2,3}は{1,2,3}となる。二つの集合から和集合を得る操作を「和集合演算」と呼ぶことがある。
集合Aと集合Bのどちらにも含まれる要素の集合を「積集合」(intersection)という。数学では「A∩B」のように表記する。例えば、{1,2}∩{2,3}は{2}となる。二つの集合から積集合を得る操作を「積集合演算」と呼ぶことがある。
集合Aには含まれるが集合Bには含まれない要素の集合を「差集合」(difference)という。数学では「A\B」あるいは「A-B」のように表記する。{1,2,3}-{1,2}は{3}となる。二つの集合から差集合を得る操作を「差集合演算」と呼ぶことがある。
全体集合が定義されるとき、全要素のうち集合Aに含まれない要素の集合を「補集合」(complement)という。数学では「Ā」のように表記する。全体集合が{1,2,3,4}で、Aが{1,3}のとき、Aの補集合は{2,4}となる。
(2021.5.2更新)
「集合演算」の関連用語
他の用語辞典による「集合演算」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「集合演算」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【平22春 問69】 二つの集合AとBについて、常に成立する関係を記述したものはどれか。ここで、(X∩Y)は、XとYの共通部分(積集合)、(X∪Y)は、X又はYの少なくとも一方に属する部分(和集合)を表す。
▼ 基本情報技術者試験
【令2修6 問2】 集合A,B,Cを使った等式のうち,集合A,B,Cの内容によらず常に成立する等式はどれか。ここで,∪は和集合,∩は積集合を示す。
【平31修1 問2】 集合A,B,Cを使った等式のうち,集合A,B,Cの内容によらず常に成立する等式はどれか。ここで,∪は和集合,∩は積集合を示す。
【平29春 問1】 集合A,B,Cを使った等式のうち,集合A,B,Cの内容によらず常に成立する等式はどれか。ここで,∪は和集合,∩は積集合を示す。
【平24修12 問1】 集合AとBについて,常に成立する関係はどれか。ここで,∩は積集合,∪は和集合,AはAの補集合,A⊆Bは “AはBの部分集合である” ことを表す。