集合演算 【set operation】

概要

集合演算(set operation)とは、要素の集合に対して一定の規則に基づいて演算をうこと。ITの分野ではデータベースプログラミングなどで集合演算を扱うことがある。

集合Aと集合Bの要素をすべて合わせた集合を「和集合」(union)という。数学では「A∪B」のように表記する。例えば、{1,2}∪{2,3}は{1,2,3}となる。二つの集合から和集合を得る操作を「和集合演算」と呼ぶことがある。

集合Aと集合Bのどちらにも含まれる要素の集合を「積集合」(intersection)という。数学では「A∩B」のように表記する。例えば、{1,2}∩{2,3}は{2}となる。二つの集合から積集合を得る操作を「積集合演算」と呼ぶことがある。

集合Aには含まれるが集合Bには含まれない要素の集合を「差集合」(difference)という。数学では「A\B」あるいは「A-B」のように表記する。{1,2,3}-{1,2}は{3}となる。二つの集合から差集合を得る操作を「差集合演算」と呼ぶことがある。

全体集合が定義されるとき、全要素のうち集合Aに含まれない要素の集合を「補集合」(complement)という。数学では「Ā」のように表記する。全体集合が{1,2,3,4}で、Aが{1,3}のとき、Aの補集合は{2,4}となる。

(2021.5.2更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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