キャッシュフュージョン 【cache fusion】
概要
キャッシュフュージョン(cache fusion)とは、Oracle RACで構成されたクラスターで、各ノードの持つバッファキャッシュを統合して一体的に扱う仕組み。クラスター全体でキャッシュの一貫性を確保する。Oracle RAC(Real Application Cluster)を用いると複数のサーバでOracle Databaseを並列に実行し、あたかも全体で一つのデータベースサーバであるかのように運用することができる。クラスター内の各サーバをノードという。
各ノードのOracle Databaseは、単体で運用する場合と同じようにSGA(システムグローバル領域)内にバッファキャッシュというデータの一時保管領域を持っており、ストレージに書き込み予定のデータを一時的に溜め込んでおくことができる。
あるノードで書き込み予定のデータをキャッシュに保管した後、実際に書き込む前に他のノードが同じ箇所の読み込みを行ってしまうと古い内容を読み込むことになってしまう。このような事態を避けるために設けられた仕組みがキャッシュフュージョンで、読み込みを行うノードは当該データを管理するノードへ要求を送り、キャッシュ上のデータブロックを直接送信してもらう。
(2024.6.2更新)