ポイントインタイムリカバリ 【PITR】 Point-In-Time Recovery

概要

ポイントインタイムリカバリ(PITR)とは、データベースなどの復旧手法の一つで、ある時点のバックアップとその後の変更記録を用いて任意の指定日時の状態を復元すること。

データベース管理システムDBMS)の多くは、システム障害や誤操作などでデータが喪失したり整合性が失われた場合に備え、ストレージ上にデータの複製を取るバックアップ機能を備えている。

バックアップの方式として、ある時点のデータベースの状態を丸ごと複製し、その状態に戻すことができるスナップショット機能がよく用いられるが、スナップショットの取得後のトラブルに備えて、データの更新・変更の時系列の記録(トランザクションログ)を保存することがある。

ポイントインタイムリカバリでは、直前のスナップショット復元し、更新記録を順番に適用していくことで、利用者が指定した任意の日時の状態に復旧することができる。アプリケーションソフトアンドゥ機能のように使われることが多く、操作ミスでデータを上書きしてしまったり削除してしまった場合などに、操作直前の状態に戻すことができる。

(2024.3.15更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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