自動採番 【連番機能】

概要

自動採番(連番機能)とは、データベース表計算ソフトなどで用いられる機能の一つで、レコードなどの指定した場所に自動的に通し番号を記録するもの。

テーブルレコードを挿入するごとに、指定したフィールドに前のレコードの番号の次の番号を記録してくれる。最初に挿入したは「1」、2番目は「2」…と自動的に通し番号が割り当てられる。初期値を1以外に指定できるシステムもあるが、の重複を避けるため登録済みの番号の変更はできず、削除したの番号は欠番とすることが多い。

伝票番号のようにレコード一意に識別する番号が必要な場合に用いることが多い。リレーショナルデータベースRDB)の場合は、テーブル内でレコードを識別する主キーを設定する必要があるため、人間にとって特に通し番号が必要でない場合も主キーにするためだけに自動採番フィールドを用意することがある。

データベース管理システムDBMS)によって具体的な呼び名や実装方式は異なっており、Microsoft Accessでは「オートナンバー型」(AutoNumber)、PostgreSQLでは「シリアル型」(SERIAL)、MySQLでは「AUTO_INCREMENT」、SQL Serverでは「IDENTITY」、標準SQLでは「GENERATED BY DEFAULT AS IDENTITY」(上書き不可)あるいは「GENERATED ALWAYS AS IDENTITY」(上書き可)などとなっている。

(2022.2.22更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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