インメモリデータベース 【in-memory database】 IMDB / メインメモリデータベース / main memory databse / MMDB

概要

インメモリデータベース(in-memory database)とは、データメインメモリ(主記憶装置RAM)上の領域に格納するよう設計されたデータベース。また、そのようなデータベース構築運用できるデータベース管理システム(DBMS)。従来の、ハードディスクなどのストレージ(外部記憶装置)上に構築されるデータベースに比べ、データの読み書きを数桁高速にうことができる。

インメモリデータベースでは原則としてすべてのデータメモリ上に展開し、データの読み込みや追加、変更、削除をすべてメモリ上で完結させることで、従来型の数百倍から数万倍も高速に処理を実行することができる。ただし、メモリ上のデータ電源を切ると失われてしまうため、システムの終了・再起動時や一定時間ごとなどに、メモリ上の内容をストレージに保存してデータ永続性を確保する機能が搭載されている。

また、トランザクションログや変更履歴(ジャーナル)などをストレージに記録したり、ネットワークを通じて別のコンピュータデータベースの複製を取るレプリケーション機能などにより、不意な電源断などで内容が失われても、なるべく直近の状態を復元できるよう配慮されていることが多い。

オンディスクデータベース (on-disk database/disk-based database)

従来型のストレージに記録されるデータベースのことをオンディスクデータベースと呼ぶことがある。英語では “on-disk database” の他に “disk-based database” などとも呼ばれる。ほとんどのデータベースシステムはこの方式であるため、このような呼び方をするのはインメモリデータベースと対比する文脈にほぼ限られる。データ容量や設定などによりインメモリとしてもオンディスクとしても動作するハイブリッド型のデータベース製品もある。

(2017.11.14更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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