LIKE句 【LIKE clause】 LIKE演算子 / LIKE operator

概要

LIKE句(LIKE clause)とは、リレーショナルデータベースの操作や問い合わせに用いるSQLで、操作対象のレコードを絞り込む条件を曖昧な文字列で指定する句。WHERE句の中で使用する。

WHERE句SELECT文UPDATE文などでレコードを指定する際に抽出条件を指定する句で、「WHERE Prefecture = "東京都"」と指定すればPrefectureフィールドが「東京都」という文字列に一致するものが選択される。

LIKE句はこの条件指定をワイルドカードによる曖昧な文字列で指定できるようにする。ワイルドカードは任意の文字に一致する特別な記号で、「_」が任意の一文字を、「%」は任意の長さ(0文字以上)の任意の文字列を表す。

例えば、「WHERE Prefecture LIKE "__府"」とすれば、Prefectureフィールドが「京都府」や「大阪府」の場合に一致したとみなされ、「WHERE Prefecture LIKE "%県"」とすれば「神奈川県」や「埼玉県」など、末尾が「県」で終わる任意の文字列が一致したとみなされる。

NOT句と組み合わせて「NOT LIKE 検索条件」とすれば、曖昧な検索条件に当てはまらないレコードを抽出することもできる。LIKE句は曖昧な条件で文字列検索ができて便利だが、「=」による厳格な一致条件による検索に比べ処理負担が重く時間がかかるため、大量にいたい場合には性能の劣化に注意する必要がある。

(2023.1.4更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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