LIKE句 【LIKE clause】 LIKE演算子 / LIKE operator
WHERE句はSELECT文やUPDATE文などでレコードを指定する際に抽出条件を指定する句で、「WHERE Prefecture = "東京都"」と指定すればPrefectureフィールドが「東京都」という文字列に一致するものが選択される。
LIKE句はこの条件指定をワイルドカードによる曖昧な文字列で指定できるようにする。ワイルドカードは任意の文字に一致する特別な記号で、「_」が任意の一文字を、「%」は任意の長さ(0文字以上)の任意の文字列を表す。
例えば、「WHERE Prefecture LIKE "__府"」とすれば、Prefectureフィールドが「京都府」や「大阪府」の場合に一致したとみなされ、「WHERE Prefecture LIKE "%県"」とすれば「神奈川県」や「埼玉県」など、末尾が「県」で終わる任意の文字列が一致したとみなされる。
NOT句と組み合わせて「NOT LIKE 検索条件」とすれば、曖昧な検索条件に当てはまらないレコードを抽出することもできる。LIKE句は曖昧な条件で文字列検索ができて便利だが、「=」による厳格な一致条件による検索に比べ処理負担が重く時間がかかるため、大量に行いたい場合には性能の劣化に注意する必要がある。
(2023.1.4更新)