オートナンバー型 【AutoNumber】

概要

オートナンバー型(AutoNumber)とは、米マイクロソフト(Microsoft)社のデータベースソフトMicrosoft Access」で利用できるデータ型の一つで、レコードを挿入するごとに自動的に通し番号を付与してくれるもの。レコードを一意に識別する主キーとするフィールドに用いることが多い。

レコードを構成するフィールドのデータ型の一つで、いわゆる自動採番連番)を行なう機能である。値としては整数だが、利用者が任意に値を設定・変更することはできず、レコードが挿入された順に1から番号を数え上げて自動的に値を設定する。

できたばかりの空のテーブルに最初に挿入したレコードのオートナンバー型の値は「1」となり、挿入していくごとに「2」「3」と値が1ずつ増加していく。開始番号は1以外を指定することもでき、その番号を先頭に1ずつ加算していく。レコードを削除するとその番号は欠番となり、全件削除しても数え上げのカウントはリセットされない。

テーブルにはレコードを一意に識別できるよう主キー(primary key)を設定する必要があり、主キーに指定されたフィールドレコード間で値の重複が許されない。格納するデータの中にそのようなものが見当たらない場合はオートナンバー型のフィールドを一つ用意してこれを主キーに指定するという設計がよく行われる。

(2022.2.18更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。