gRPC 【gRPC Remote Procedure Calls】

概要

gRPC（gRPC Remote Procedure Calls）とは、米グーグル(Google)社が開発したRPC(リモートプロシージャコール)仕様の一つ。異なるシステム間で機能を呼び出して連携することができる。2015年に発表され、Apacheライセンスに基づいてオープンソースとして公開されている。

RPC（Remote Procedure Call：遠隔手続き呼び出し）は、あるコンピュータ上で動作しているプログラムからネットワークを通じて別のコンピュータで動作しているプログラムの機能を呼び出す仕組みで、共通のデータ形式や通信手順に従って処理依頼や応答を送受信する。

RPCの規格には様々な種類があり、gRPCはGoogle社が自社サービスの運用改善のために考案したものを公開したものである。コンピュータ間の通信にHTTP/2、標準のデータ形式として同社のProtocol Buffersを用い、スピードと効率を重視した仕様となっている。

同期通信と非同期通信の両方に対応し、データの終端があらかじめ決まっていないストリーミング型のデータ送信も可能となっている。APIによる機能拡張、単位時間あたりのデータ伝送量の制限、新規の接続のみを断る終了方式の実現など、実用的な仕様も盛り込まれている。

主な想定用途としてマイクロサービス型のシステムにおけるサービス間の通信があり、モバイルアプリとサーバの連携などにも採用されている。Java（Android版含む）、C#、C++言語、Go言語、Kotlin、Objective-C、Node.js、Python、Ruby、PHPなどのプログラミング言語に対応しており、異なる言語のプログラム間の連携も可能である。

(2023.10.7更新)

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この記事の著者 ： (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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