IsNull関数 【IsNull function】

概要

IsNull関数(IsNull function)とは、一部のプログラミング言語などに用意されている組み込み関数の一つで、式や変数に値が存在しない(Nullである)かどうかを判定する関数。SQLではNullの場合に特定の値で置き換える。

VBAなどに用意されている関数で、「IsNull(式)」で式がNullの場合にtrueを、非Null(値が存在する)場合にfalseを返す。変数に有効な値がセットされているかどうかを実行時に調べたい場合に用いられる。

一部の言語ではNull値は自身を含めどの値とも一致せず、「if(x==Null)」のように比較演算子などを用いてNullであるかどうかを調べることができないため、Nullかどうかを検査する手段として専用の関数が用意されている。

SQLのISNULL関数

なお、SQL ServerSQL実装にも「ISNULL」という関数が用意されており、フィールドの値が空だった場合に返す文字列を指定することができる。例えば、「SELECT ISNULL( UserName, 'N/A' ) FROM Users」というSELECT文では、フィールド「UserName」が空でない場合はその値を、空の場合はNullの代わりに「N/A」という文字列を返す。同様の機能はOracle DatabaseではNVL関数MySQLSQLiteではIFNULL関数、PostgreSQLではCOALESCE関数で実現できる。

(2024.1.23更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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