チートシート 【cheat sheet】

概要

チートシート(cheat sheet)とは、「早見表」「カンニングペーパー」という意味の英熟語。何かを操作したり記述する際によく参照される情報を、簡潔な表現や表記で一枚から数枚の紙にまとめて一覧できるようにしたもの。

オペレーティングシステムOS)を操作するためのコマンドや、アプリケーションソフトを素早く操作するためのショートカットキーホットキー)、プログラミング言語の記法や仕様など、作業者が頻繁に必要とする項目を表や箇条書きなどで列挙したもので、印刷して作業現場ですぐ視界に入る場所に掲示して使う。

原義は試験などの際にこっそり持ち込んで答えを盗み見るための、いわゆるカンニングペーパー(この表現は和製英語)のことだが、IT分野では見てもいい状況で利用する印刷物を指し、特に悪い意味は無い。その分野の初心者が効率的に学習や訓練を進めるために用いることが多いが、覚えるべき事柄が多い分野では熟練者であっても滅多に使わない項目を正確に参照できるようにするためにチートシートを用意することがある。

チートシートは最低限必要な情報を素早く取り出すことができるようにするためのもので、一覧性を重視して詳細な解説や基本事項の説明は省略する。記載されている内容をすでに一通り学習して理解して人が忘れてしまった時にすぐ思い出せるようにすることが主眼であり、チートシートのみで学習や理解を深めることは想定されていない。

(2022.2.4更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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