キャメルケース 【camel case】

概要

キャメルケース(camel case)とは、プログラミングなどで英語の複合語やフレーズ(句)、文を一語に繋げて表記する際に、各構成語の先頭を大文字にする方式。語の途中に大文字が出現する様をラクダ(camel)のこぶに例えた表現で、 “JavaScript” や “PlayStation” などの表記がこれに当たる。

プログラミング言語などでは要素名にスペース(空白)が使えない場合が多く、 “toLocaleDateString” というように、複数の単語からなるフレーズも繋げて表記する。その際、空白はすべて取り除き、空白の直後の文字を大文字にするのがキャメルケースである。

一方、“is_uploaded_file” のようにすべて小文字に揃え、語間の空白文字を「_」(アンダースコア)で置き換える表記法を「スネークケース」(snake case)という。

ローワーキャメルケース (LCC:Lower Camel Case)

キャメルケースによる表記のうち、“getFullYear” “hasOwnProperty” のように先頭を小文字にする表記法を「ローワーキャメルケース」(LCC:Lower Camel Case)という。JavaJavaScriptなどが採用している方式で、単にキャメルケースといった場合はこちらを指すことが多い。

アッパーキャメルケース (UCC:Upper Camel Case)/パスカルケース (Pascal Case)

キャメルケースによる表記のうち、“GetVersionEx” “UseSystemPasswordChar” のように先頭も大文字にする方式を「アッパーキャメルケース」(UCC:Upper Camel Case)という。Windowsの標準APIWin32など)やC#が採用していることでよく知られ、プログラミング言語のPascalがこの記法を採用していることから「パスカルケース」(Pascal Case)とも呼ばれる。

(2021.6.23更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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