Microsoft Access 【マイクロソフト・アクセス】

概要

Microsoft Access(マイクロソフト・アクセス)とは、米マイクロソフト(Microsoft)社のデータベースソフトの一つ。同社のオフィスソフトMicrosoft Office」製品群の一部を構成し、主に上級のエディションに同梱される。

リレーショナルデータベースRDB)を作成・管理するためのソフトウェアで、データベース管理システム(DMBS)とグラフィック表示で対話的に操作できるアプリケーション(GUIフロントエンド)が一体化している。

テーブルの作成・編集やレコードの入力、リレーションシップ(関連付け)の設定などをウィザードやフォームなどのGUIツールによって行うことができ、SQLクエリも単純なものならマウス操作で項目を指定してくことで組み立てる機能が用意されている。

入力フォームやレポートを作成してデータと共に保存できるため、プログラミングなどを行わなくても簡易なデータベースアプリケーションを開発できる。これらを通じてデータの入力や集計・解析などを行うようにすれば、データベースの知識のない人でもデータの管理を行うことができる。

他のOfficeソフト同様、マクロVBAVisual Basic for Applications)などの拡張機能にも対応しており、複雑な処理や反復作業などをプログラムとして記述し自動化することができる。外部の開発者の作った「アドイン」を追加して機能を拡張する仕組みも用意されている。

独自のデータベースエンジンとして、初期には「Jetデータベースエンジン」、Access 2007以降は「Accessデータベースエンジン」を内蔵しており、前者は「.mdb」形式のファイルを、後者は「.accdb」形式のファイルを作成・操作することができる。

外部のソフトウェアからODBCADOOLE DBなどの標準的なインターフェースを通じてデータベースエンジンを呼び出し、Accessデータベースに対するデータの入出力を行うこともできる。また、AccessのフロントエンドからMicrosoft SQL Serverなど外部のデータベース管理システムに接続し、これらのデータの表示や操作を行うこともできる。

(2018.11.28更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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