トランザクションログ 【transaction log】

概要

トランザクションログ(transaction log)とは、データベース管理システム(DBMS)などが複数の関連する処理の整合性を保つため、データベースに加えられた変更を順番に記録したもの。ストレージ上のファイルとして記録されることが多い。

互いに密接に関連する複数の操作をまとめて一件の処理とみなしたものを「トランザクション」(transaction)という。トランザクションを構成する操作はすべてが成功して初めて全体が完了し、途中でいずれかが失敗したら途中の変更を取り消して開始前の状態に戻す必要がある。

このようなトランザクション処理を実現するために用いられるのがトランザクションログで、トランザクション開始以降のデータの追加や更新、削除などの操作内容を時系列に記録する。システム障害などで処理が中断したり取り消されると、DBMSはトランザクションログの記録を参照して更新済みのデータを元に戻し、開始前の状態に戻す。これを「ロールバック」(rollback)という。

(2020.4.18更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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