トランザクションログ【transaction log】

概要

トランザクションログとは、データベース管理システムDBMS)などが複数の関連する処理の整合性を保つため、データベースに加えられた変更を順番に記録したもの。ストレージ上のファイルとして記録されることが多い。
トランザクションログのイメージ画像

互いに密接に関連する複数の操作をまとめて一件の処理とみなしたものを「トランザクション」(transaction)という。トランザクションを構成する操作はすべてが成功して初めて全体が完了し、途中でいずれかが失敗したら途中の変更を取り消して開始前の状態に戻す必要がある。

このようなトランザクション処理を実現するために用いられるのがトランザクションログで、トランザクション開始以降のデータの追加や更新、削除などの操作内容を時系列に記録する。システム障害などで処理が中断したり取り消されると、DBMSはトランザクションログの記録を参照して更新済みのデータを元に戻し、開始前の状態に戻す。これを「ロールバック」(rollback)という。

(2020.4.18更新)

他の用語辞典による「トランザクションログ」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「トランザクションログ」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
令6修1 問22】 媒体障害の回復において,最新のデータベースのバックアップをリストアした後に,トランザクションログを用いて行う操作はどれか。
令3修12 問29】 媒体障害の回復において,最新のデータベースのバックアップをリストアした後に,トランザクションログを用いて行う操作はどれか。