読み方:れいがい

例外 【exception】 エクセプション

概要

例外(exception)とは、原則から外れた状態や事例のこと。プログラミングでは、プログラムの実行時に発生する、通常の処理の続行を妨げる特殊な事象のことをこのように呼ぶ。

プログラム実行における例外は「エラー」(error)と同種の概念で、普遍的に成り立つ両者の明確な違いは無く、ほぼ同義として扱われる場合が多い。ただし、プログラミング言語や処理系によっては両者に異なる意味合いが与えられている場合もある。

例えば、実行前の準備段階で生じる異常な事象(ビルドエラーや構文エラーなど)をエラーと呼び、実行時に生じる異常な事象を例外と呼ぶ、あるいは、例外のうち実行を継続することが不可能な致命的なものをエラーと呼ぶ、などの使い分けが行われることがある。

プログラムの実行時に例外が発生した際、その種類に応じて実行される処理のことを「例外処理」(exception handling)という。プログラミング言語の中には例外処理のための構文や仕組みが用意されている場合があり、開発時に予見可能な例外は対処法をプログラム中で指示することができるようになっている。

(2025.8.2更新)

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