MDAC 【Microsoft Data Access Components】 Windows DAC / Windows Data Access Components
概要
MDAC(Microsoft Data Access Components)とは、Windows上で動作するソフトウェアからデータベースシステムにアクセスするためのコンポーネント(プログラム部品)群のパッケージ。米マイクロソフト(Microsoft)社が開発し、無償で配布していたが、途中のバージョンからはWindowsに標準で組み込まれるようになった。「ODBC」(Open Database Connectivity)、「ADO」(ActiveX Data Objects)、「OLE DB」、「RDS」(Remote Data Service)など、同社が開発・公開しているデータアクセスのためのコンポーネントやAPIなどを一つに同梱したパッケージである。
Windowsプログラムからデータベース管理システム(DBMS:Database Management System)などに接続してデータベースの操作や管理を行うための標準的なインターフェースを提供する。実際にデータベースの作成や管理を行うためのソフトウェアは含まれておらず、データベースを利用するにはRDBMS製品などの管理用のソフトウェアが別に必要となる。
Windows XPおよびWindows Server 2003までは「MDAC」の名称で同社サイトで無償配布されており、Windowsとは別途ダウンロードしてインストールする必要があった。Windows Vista以降はWindowsシステムを構成する標準のコンポーネントの一部となり、名称も「Windows DAC」に改められた。最終版は2005年にリリースされ、現在では利用は非推奨となっている。
(2024.1.2更新)