マスター 【master】 マスタ

概要

マスター(master)とは、主人、所有者、上司、指導者、達人、修士、原本、習得する、極めるなどの意味を持つ英単語。ITの分野では、同種のものが複数ある場合に、優先されるもの、元になるもの、制御する側のものなどを区別するために利用されることが多い。

人物や技能などの文脈では、ある分野や対象についての知識や技能を体系的に習得することや、一定の学習や経験を積んで熟達した人のことをマスターということが多い。原語の “master” には学位としての修士の意味もある(博士は“doctor”)。

マスターデータ

データ管理の文脈では、複製や加工などがわれる前の、元になる正規のデータのことをマスターデータマスターファイルなどと呼び、これを略してマスターという。

特に、企業内データベースなどで処理の基本となるデータを集めたテーブル(表)などのことをこのように呼ぶことが多い。「商品マスタ」「顧客マスタ」のように対象の種類ごとに整備される。この用例では特に長音記号を排して「マスタ」と表記する慣習がある。

マスター/スレーブ

ハードウェアの制御において、複数ある同種の機器の中で制御する側の機器をマスターという場合がある。その際、制御される側のことは「スレーブ」(slave:奴隷)という。

(2019.6.16更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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