モジュール強度 【module strength】 凝集度 / 機能的強度 / 情報的強度 / 連絡的強度 / 手順的強度 / 時間的強度 / 論理的強度 / 暗合的強度
一番モジュール強度が高い状態を「機能的強度」と呼び、モジュールが一つの機能のみを提供する場合を指す。2番目に高いのが「情報的強度」で、特定の同じデータを扱うための機能を一つにまとめた状態を指す。
3番目は「連絡的強度」で、モジュール内の機能間でデータの受け渡しがある状態を指す。4番目は「手順的強度」で、必ず順番に実行される複数の機能をまとめた状態を指す。5番目は「時間的強度」で、実行開始時の各種要素の初期化など、実行時のある時点で利用される複数の機能を(機能間に関連性がなくとも)一つにまとめた状態を指す。
6番目は「論理的強度」で、論理的に関連性があり、引数などによりどの処理を行うか選択するような構造で複数の機能をまとめた状態を指す。最も低い7番目は「暗合的強度」で、機能間の関連性などを考慮せず単にプログラムを分割して複数の機能を一つにまとめた状態などを指す。ちなみに「暗号的」ではなく「暗合的」である。
モジュール強度が高いほど、モジュールに含まれる各機能が強く結びついていることを意味しており、メンテナンス性の高いプログラムであるとされる。モジュール強度はモジュール『内』の機能間の関係を表しているが、モジュール『間』の関係性の強さのことは「モジュール結合度」という。
(2023.5.11更新)