複合主キー 【composite primary key】

概要

複合主キー(composite primary key)とは、データベーステーブルに設定される主キーを、複数の項目(カラム)の組み合わせとして定義する方式。

主キーに設定されたカラム一意(各レコードがすべて異なる)である必要があるため、例えば同姓同名の可能性がある氏名などは適さない。組み合わせれば一意になることが保証あるいは想定される複数の項目を組み合わせて主キーとするのが複合主キーである。

主キーとしての一意性の確保のためだけに通し番号のような項目を新たに設ける手法に比べ、本来存在する意味のある項目のみでテーブルを構成できる利点がある。

ただし、処理が複雑になり性能が落ちたり、複合主キーに設定されたカラムの内容が変更できなくなるといった制約やデメリットもある。また、通し番号一意性は機械的に保証されるの対し、複合主キーが本当に一意になるかは設計者次第であるため、運用開始後に同姓同名のような重複事例が発覚する場合もある。

(2020.5.12更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる