チュートリアル 【tutorial】

概要

チュートリアル(tutorial)とは、個別指導(の)、個人指導(の)、指導書などの意味を持つ英単語。IT分野では、製品の基本的な操作方法や、ある分野の初歩的な知識や技能を、段階的、実践的に解説したものをチュートリアルという。

製品などの解説を記述した文書の一種で、コンピュータソフトウェアなど利用方法が複雑な製品について提供されることが多い。製品に関連する情報を網羅的に掲載、説明した取扱説明書やリファレンスマニュアルなどとは区別されるが、これらの一節として収録されていることもある。

販売されている製品の場合は書籍やパンフレット、シートなど印刷物の形でパッケージに同梱されることが多いが、解説を映像で収録したDVDなどが添付される場合もある。ネットサービスやフリーソフトウェアプログラミング言語など、物理的なパッケージを伴わないものの場合はWebサイトや動画共有サイトのビデオの形で公開されることが多い。

ソフトウェア製品やゲームソフトなどでは、機能の一部としてチュートリアルが実装され、実際に利用者に操作の練習などをさせながら解説を進めるものもある。利用開始時や初回起動時などに自動的に開始されるようにできていることが多い。ゲームの場合は開始直後の序盤のステージなどがチュートリアルを兼ねた構成になっていることもある。

チュートリアルは単に内部の構造や機能、利用法などを個別に解説するのはなく、利用を始めるまでの準備や導入作業、初期にう設定や手続き、基本的な事項や概念の説明、初歩的な使い方などを順を追って具体的に提示する。実践や例が豊富に盛り込まれ、チュートリアルに沿って作業すれば一通りの知識や技能が身につくように設計されている。

一般の外来語としては、一対一あるいは少人数制で教育をうことをチュートリアルということがある。そのような指導をう指導者を「チューター」(tutor)という。家庭教師や個別指導塾などでの指導が該当する。学校や塾などで、卒業生や大学生などがチューターとなり補修や個別指導をプログラムを提供している場合もある。

(2024.2.26更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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