AUTO_INCREMENT 【オートインクリメント】
整数型または浮動小数点数型の列に設定できる属性で、指定すると行を挿入する度に1から順に通し番号(前の行に1加算した値)を格納してくれる。テーブルごとに一つの列しか指定することはできず、当該列にはインデックスを設定する必要がある。
挿入時に値を指定することもでき、以降はその番号を先頭として1ずつ加算していく。最初から1以外の値で番号を開始したい場合はALTER TABLE文で「AUTO_INCREMENT=番号」のように指定すればその番号から開始される。エラーで挿入できなかった行や削除した行の番号は欠番となる。
リレーショナルデータベースのテーブルには行を一意に識別する主キーを設定する必要があるが、人間にとって意味のあるデータの中に行ごとに必ず固有であるものが含まれるとは限らない(むしろ稀である)ため、行の識別のためだけに通し番号を与えた列を作成し、主キーに指定するという設計がよく用いられる。
AUTO_INCREMENTのような自動採番機能は他のRDBMSにも見られるが、Microsoft Accessではオートナンバー型、PostgreSQLではシリアル型、SQL ServerではIDENTITY、標準SQLでは「GENERATED AS IDENTITY」など、名称や指定方法、実装方式などはシステムごとにまちまちである。
(2022.2.24更新)