ダンプ 【dump】
概要
ダンプ(dump)とは、どさっと落とす(落ちる)、中身を空ける、空にする、放り出す、放出する、投げ捨てる、投げ売りする、集積場、ゴミ捨て場、堆積などの意味を持つ英単語。ソフトウェアの分野では、コンピュータの記憶装置(メモリやストレージなど)に記録された内容をまとめて表示、印刷、記録などすることや、そのようにして写し取られた内容のことをダンプという。
記憶装置のある一定の範囲に含まれるデータをそのまま別の装置などに丸写しする動作や処理のことを指し、プログラムの動作に異常が発生したり、不具合が生じた時に、動作状況を確認したり原因を探したりするために行われることが多い。
ダンプは主にメインメモリ(主記憶装置、RAM)の内容をストレージ(外部記憶装置)に書き込んだり、画面に表示することを表すことが多く、「メモリダンプ」(memory dump)とも呼ばれる。ストレージ上にファイルとして記録されたダンプのことを「ダンプファイル」(dump file)という。
スナップショットダンプ (snapshot dump)
メモリ上などに展開されているコンピュータの実行状態を丸ごと写しとって保存するダンプ(dump)の一種で、特定の命令を実行した瞬間に保存されるものをスナップショットダンプという。
プログラムの実行中に行われるもので、特定の命令が実行された直後に一瞬動作を止め、その瞬間のメモリやレジスタの内容を保存する。プログラムが意図したとおりに動作しているかを実行後に検証するのに使われる。
(2017.11.7更新)