ブロックコメント 【block comment】
概要
ブロックコメント(block comment)とは、プログラミング言語などで書かれたソースコード中にプログラムコード以外の注釈(コメント)を記述する形式の一つで、先頭と終端に特殊な記号やキーワードを記述することで、その間にある文字列をコメントと解釈させるもの。改行文字を含む複数行の文字列をコメント化することができる。プログラミング言語などのコンピュータ言語の多くには、処理系によってコードと解釈しない文字列をプログラムコード中に埋め込む「コメント」(comment)という仕様が用意されている。コードを読む人間などに知らせるべき注釈を記述するために用いられる。
このうち、C言語などの「/* コメント */」のように特定の記号列などで囲った部分をコメントとみなす形式をブロックコメントという。一方、「// コメント」のように、特定の記号列などから次の改行コードまでをコメントとみなすものは「単一行コメント」(single-line comment)という。
ブロックコメントは内部で繰り返し改行することができるため、まとまった量のコメントを残したい場合に使われることが多い。また、終端の記号により任意の長さで終了できることから、「if( str.search( /ぁ-ゞ/g /* Unicodeのひらがなの先頭と末尾 */ ) != -1 )」のようにコードの途中に短いコメントを挿入したり、コードの一部と一時的にコメントアウトするといった用途で用いられることもある。
JavaやJavaScriptなどC言語の基本的な記法を受け継ぐ多くの言語では、ブロックコメントの先頭に「/*」を、終端に「*/」を用いる。LinuxなどのUNIX系OSのシェルスクリプトでは、行頭に「<< 任意のコメント開始文字列」と記述すると、次にコメント開始文字列と同じ文字列が出現するまでコメントとみなす。Windowsバッチファイルでは、remコマンドを用いて「rem/||(」とすると、閉じ括弧「)」が出現するまでコメントとみなす。HTMLやXMLでは「<!--」から「-->」までをコメントとみなす。
(2024.7.1更新)