構文エラー 【syntax error】 シンタックスエラー / 文法エラー
概要
構文エラー(syntax error)とは、プログラミング言語などの人工言語で記述したコードが、定められた構文規則(シンタックス)を満たしていないときに発生するエラー。コードを正しく解釈できないため処理は打ち切られる。人間が読み書きするコンピュータプログラムであるソースコードはプログラミング言語などの仕様に従って記述される必要がある。言語処理系がこれを解釈してコンピュータが直に理解可能な形式(機械語のプログラムなど)に変換する際、プログラムが構文規則に照らして誤っている場合に構文エラーが生じる。
構文エラーが発生するとそれ以上変換や実行などを続行することはできないため、処理系がエラーメッセージを表示するなどして停止する。誤った記述を修正すれば正しく解釈・変換できるようになるが、あくまでコードが言語仕様に形式的に適合しているか否かの問題であり、エラーが解消されたからといって実行結果が開発者の意図した通りになっているとは限らない。
開発時にコンパイラなどでソースコードを実行形式(ネイティブコードなど)に変換する言語や処理系では構文エラーはコンパイル時エラーだが、実行時にインタプリタなどがソースコードを解釈しながら実行する言語や処理系では構文エラーは実行時エラー(ランタイムエラー)となる。
(2021.12.8更新)