キー 【key】
概要
キー(key)とは、鍵、要、手がかり、等の意味を持つ英単語。ITの分野では、暗号化に用いる短い符号(暗号鍵)を指すほか、何かを構成する主要な要素、手がかりや標識となる要素を比喩的にキーと呼ぶことが多い。データ検索やデータベースなどの分野で、複合的なデータの識別や同定、検索、比較、整列(並べ替え)などに用いられるデータのことをキーということがある。
コンピュータの入力装置の一つにキーボード(keyboard)があり、平たい板状の装置の表に多数の小さなボタンが並んだ構造になっている。この一つ一つのボタンのことをキーと呼び、それぞれ固有の文字や機能が割り当てられている。
情報セキュリティの分野では、錠(lock)に対する鍵(key)の意味から派生して、データの暗号化や復号を行うための符号や、認証を行うための識別符号や秘密の情報などをキーということがある。
暗号鍵(cipher key)は平文を暗号文に変換する際に計算手順に与えるパラメータで、同じ平文を同じ暗号方式で暗号化しても鍵が違えば異なる暗号文が得られる。暗号文を平文に復号する際には暗号化に用いた暗号鍵(公開鍵暗号の場合は対になるもう一方の鍵)が必要となる。
(2019.3.22更新)