リレーションシップ 【relationship】

概要

リレーションシップ(relationship)とは、関連、関係、結び付き、関連付け、血縁関係、間柄などの意味を持つ英単語。ITの分野では、顧客との関係性のことや、データ間の関連付けのことを指すことが多い。

データベースのリレーションシップ

リレーショナルデータベース管理システムRDBMS)で、複数のテーブルの間で特定のフィールドを関連付ける機能をリレーションシップという。

これにより、テーブル間で同じ情報が重複するのを避けることができ、あるフィールド入力を別のテーブルの特定のフィールドの項目から選択するようにしたり、複数のテーブルを連結して情報をまとめたりすることができる。

例えば、受注テーブルの顧客コードに、顧客テーブルの顧客コードを関連付ければ、顧客テーブルに登録されていない顧客コードを受注テーブルに誤って入力してしまうことを防ぐことができる。関連付けられた他のテーブル上のフィールド(この例では顧客コード)を「外部キー」(foreign key)という。

一般的なリレーションシップでは外部キーの各項目が複数のレコードに繰り返し登場することがあり、このような関係を「一対多リレーションシップ」という。外部キーの各項目が一つのレコードにしか現れないよう制約する「一対一リレーションシップ」もあるが、使われる場面は少ない。また、両テーブルフィールドが互いに相手方へ(一対多の)リレーションシップを張った状態を「多対多リレーションシップ」という場合がある。

(2020.1.29更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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