ロールフォワード【roll forward】前進復帰/フォワードリカバ リ

概要

ロールフォワードとはデータベースシステムなどに障害が発生したときの回復手法の一つで、ある時点(チェックポイント)で複製したバックアップデータを書き戻し、その後の更新データジャーナル)を反映していって障害発生直前の状態に戻すこと。主に装置の破損など物理的な障害の際に用いられる。
ロールフォワードのイメージ画像

障害発生時点ですでに完了(コミット)済みのトランザクションに対して用いられる復帰手法で、直前のチェックポイントで作成された全データバックアップを、(交換後の新しい)記憶装置に書き込み、チェックポイント後に実行された処理を記録したジャーナルファイルの内容を順番に反映させていき、トランザクションが完了した状態を再現する。

一方、障害発生時に処理途上でコミット前だったトランザクションに対しては、チェックポイント以前の変更を遡って取り消していき、トランザクション開始前の状態に戻す。この処理を「ロールバック」(rollback:後退復帰)という。

トランザクション処理は複数の処理を一体化して実行するもので、「すべて実行前」「すべて完了」のいずれかになるように制御しなければならない。ロールフォワードはトランザクション完了時の状態に、ロールバックは開始前の状態にそれぞれ復帰するもので、いずれもトランザクション原子性atomicity)を維持することができる。

他の辞典等による「ロールフォワード」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「ロールフォワード」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
令8修7】 図は,OSの不具合による障害発生以前のデータベースを更新しているトランザクション実行の様子を示している。トランザクション T 1 ~T 4 のうち,DBMSの再起動後に,ロールフォワードによって回復されるトランザクションはどれか。
令5修1/令3修6/平31修1/平28秋/平27修7/平21春】 トランザクションTはチェックポイント取得後に完了したが,その後にシステム障害が発生した。トランザクションTの更新内容をその終了直後の状態にするために用いられる復旧技法はどれか。
令4修12/平26修1】 データベースの障害復旧に関する記述のうち,適切なものはどれか。
平31春/平29修7/平27修12/平24修12/平22修7】 ディスク障害時に,フルバックアップを取得してあるテープからディスクにデータを復元した後,フルバックアップ取得時以降の更新後コピーをログから反映させてデータベースを回復する方法はどれか。
平30秋/平28修12/平27修1/平25修7/平24修1/平22修1】 データベースが格納されている記憶媒体に故障が発生した場合,バックアップファイルとログを用いてデータベースを回復する操作はどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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