VARCHAR 【CHARACTER VARYING】
多くのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)には、フィールドに文字列を格納するためのデータ型として「CHAR型」(CHARACTERの略)を用意しており、「CHAR(255)」のように格納する文字列の長さを指定する。
CHAR型は固定長文字列型であるため、レコードによって長さがまちまちの文字列を扱うフィールドの場合には想定される最も長いデータ長を設定しておく必要がある。その場合、短い文字列でも最大文字数分だけ記憶領域が確保され、ほとんどが空白となってしまい大きな無駄が生じる。
VARCHARは可変長文字列を格納できるデータ型で、「VARCHAR(255)」のように定義時に宣言した最大長か、システム上規定された最大長以下であれば、任意の長さの文字列を格納できる。文字数に応じた容量のみを消費するため記憶領域の利用効率が良い。
ただし、検索や並べ替え、抽出などの処理に固定長文字列より時間がかかることが多く、また、キーに設定すると極端に性能が落ちるといった制約がある場合もある。処理速度が重視されるフィールドにはCHAR型、容量の効率が重視されるフィールドにはVARCHAR型といったように適切に使い分けることが望ましいとされる。
(2024.1.18更新)