VARCHAR 【CHARACTER VARYING】

概要

VARCHAR(CHARACTER VARYING)とは、データベースフィールド定義などで用いられるデータ型の一つで、可変長文字列を格納するためのもの。

多くのリレーショナルデータベース管理システムRDBMS)には、フィールド文字列を格納するためのデータ型として「CHAR型」(CHARACTERの略)を用意しており、「CHAR(255)」のように格納する文字列の長さを指定する。

CHAR型は固定長文字列型であるため、レコードによって長さがまちまちの文字列を扱うフィールドの場合には想定される最も長いデータ長を設定しておく必要がある。その場合、短い文字列でも最大文字数分だけ記憶領域が確保され、ほとんどが空白となってしまい大きな無駄が生じる。

VARCHARは可変長文字列を格納できるデータ型で、「VARCHAR(255)」のように定義時に宣言した最大長か、システム上規定された最大長以下であれば、任意の長さの文字列を格納できる。文字数に応じた容量のみを消費するため記憶領域の利用効率が良い。

ただし、検索並べ替え、抽出などの処理に固定長文字列より時間がかかることが多く、また、キーに設定すると極端に性能が落ちるといった制約がある場合もある。処理速度が重視されるフィールドにはCHAR型、容量の効率が重視されるフィールドにはVARCHAR型といったように適切に使い分けることが望ましいとされる。

(2024.1.18更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる