導出表 【derived table】

概要

導出表(derived table)とは、リレーショナルデータベースで、表(テーブル/実表)に対してSQLによる問い合わせをうことで生成される仮想的な表。システムによってはこれに名前をつけたものを「ビュー」(view)と呼ぶことがある。

表に対してSELECT文などで問い合わせをうことで派生的に作成される表を指す。一つの表から条件を指定して取り出したの集合だけでなく、複数の表を内部結合外部結合で連結した表や、WITH句などの処理のためにシステム内に一時的に作成される表なども含まれる。

多くのデータベース管理システムDBMS)ではビューという機能があるが、これは導出表に名前を付けて永続化したもので、作成条件と名前がセットで保存され、表(実表)とほとんど同じように扱うことができるようにしたものである。

導出表は実表に対して選択や射影、結合といった関係演算集合演算った結果得られるもので、導出表からさらに導出表を得ることもできる。自身はデータを持たず、元になった実表の持つデータを参照しているため、実表のデータを更新すれば導出表のデータも更新される。

(2021.11.2更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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