ハンドラ【handler】
概要
ハンドラとは、コンピュータプログラムにおいて、特定の事象(イベント)や処理要求が発生したときに呼び出されて実行される関数やメソッド、サブルーチンなどのこと。対応する事象の種類により「イベントハンドラ」「例外ハンドラ」「割り込みハンドラ」などと呼ばれる。

プログラムは通常、記述された順序に従って処理を進める。ハンドラはこの流れとは独立して動作し、あらかじめ対応付けられた事象が発生するまで待機する。事象が発生すると、それまでの処理の流れを一時中断してハンドラが呼び出され、必要な処理を実行する。処理が完了すると、中断された元の位置へ制御が戻る。実装上は関数やサブルーチン、メソッドなどの形をとることが多い。
対応する事象の種類によって名称が異なる。マウス操作やキーボード入力など利用者の操作やシステムからの通知に反応するものは「イベントハンドラ」(event handler)、プログラム実行中に発生した例外やエラーに対処するものは「例外ハンドラ」(exception handler)、ハードウェアからの割り込み信号を処理するものは「割り込みハンドラ」(interrupt handler)と呼ばれる。割り込みハンドラは他の処理より優先して実行される。
GUIアプリケーションやWebアプリケーションでは、ボタンのクリックやフォームの送信などの操作ごとにイベントハンドラを登録する方式が一般的である。JavaScriptをはじめとするWebフロントエンド開発では、この実装が基本的なパターンとして定着している。また、Webアプリケーションにおいて特定のURLへのHTTPリクエストを受け付けるプログラムを「リクエストハンドラ」(request handler)と呼ぶことがある。
なお、物理的な機械を指す場合には、工場や倉庫などでモノの運搬や移動、設置などを行う機器や装置をハンドラという。また、半導体製造・検査の分野における「ICテストハンドラ」は、ICチップを検査装置へ自動で搬送・供給する機器を指す。
(2026.6.12更新)