再帰処理 【recursion】

概要

再帰処理(recursion)とは、ある処理の実行中に、その処理自身を呼び出して冒頭から実行し始めるような過程が含まれるようなもの。そのような処理を実装した関数を「再帰関数」という。

あるものの定義や記述に、それ自身が含まれることを「再帰」(recursion)という、プログラムコードの記述に再帰的な構造を取り入れたものを再帰処理という。一般的には自身を呼び出すコードを含む関数である「再帰関数」(recursive function)によって実装される。

再帰処理は様々な場面で用いられ、関数型言語などでは反復構造(繰り返し処理)を再帰処理として記述することがある。一般的には、処理の内容や処理対象の定義、計算法などに再帰的な構造が含まれている場合に、これをシンプルで分かりやすいコードで書き表すために用いられることが多い。

例えば、階乗(n!:1からnまでのすべての整数を掛ける)の計算をプログラムを考える場合、階乗n!=n×(n-1)再帰的に定義できるため、「引数が0なら1を返し、0より大きければ引数と自身を引数-1で呼び出した結果を乗算したものを返す」というシンプルな再帰関数によって実装することができる。

(2024.5.31更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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