WHERE句 【WHERE clause】
概要
WHERE句(WHERE clause)とは、リレーショナルデータベースの操作や問い合わせに用いるSQLで、操作対象のレコードを絞り込む条件を指定する句。SELECT文やUPDATE文の中で用いる。WHEREに続けて条件式を指定し、合致するレコードを対象に指定した操作を行う。「SELECT * FROM テーブル名 WHERE 条件式」なら当該テーブルから条件で絞り込んだレコードを抽出し、「UPDATE テーブル名 SET フィールド名=値 WHERE 条件式」なら条件に該当するレコードを更新する。
条件はプログラミング言語と同じように比較演算子を用いて、「等しい」(=)、「等しくない」(!=)、「より大きい」(>)、「以上」(>=)、「より小さい」(<)、「以下」(<=)を、論理演算子を用いて、「~ではない」(NOT)、「~かつ~」(AND)、「~または~」(OR)を指定できる。
SQLに特徴的な条件指定として、「(列挙して値の)いずれかを含む」(IN)、「(数値が)~と~の間にある」(BETWEEN)、「(文字列について)一部を含む」(LIKE)、「NULL値である」(IS NULL)、「NULL値ではない」(IS NOT NULL)なども用意されている。
また、条件に指定する値として、「SELECT * FROM テーブル名 WHERE フィールド名 IN (SELECT ~)」のようにSELECT文で抽出したレコードに含まれる値を指定することができる。このようにSQL文の一部に入れ子状に記述した問い合わせ文をサブクエリ(副問い合わせ)という。
(2021.10.25更新)