NVL関数 【Null Value Logic】

概要

NVL関数(Null Value Logic)とは、Oracle DatabaseSQL文で利用できる関数の一つで、指定された式がNULL値だった場合に別の値を返すようにすることができるもの。

書式は NVL(式1,式2) で、最初の引数で指定した式1を評価して値が非NULL値であればその値を返し、NULL値であれば2番目の引数で指定した式2の評価した値を返す。式はカラム名や値リテラル関数などを組み合わせて表記することができる。

NVL関数を拡張したNVL2関数もあり、引数が3つに増えている。書式は NVL2(式1,式2,式3) で、式1を評価した結果が非NULL値の場合は式2を評価した値を、NULL値の場合は式3を評価した値を返す。非NULL値の場合にも(評価式以外の)式を指定できる点がNVL関数と異なる。

NVL関数はOracle Database独自の関数であるため、Informixなど少数の採用例はあるものの他のRDBMSでは利用できないことが多い。SQL ServerではISNULL関数で似た操作が可能なほか、様々なRDBMS実装されている関数の中ではCOALESCE関数が近い機能を持っている。

(2023.6.1更新)

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