タスクトレイ【task tray】システムトレイ
別名 :system tray/通知領域/notification area
画面上の位置
Windowsは標準では「デスクトップ」と呼ばれる画面にアイコンやウィンドウなどを並べたグラフィック表示・操作体系(GUI)を操作画面の基本としている。デスクトップの下端(操作で他の端に寄せることもできる)は「タスクバー」と呼ばれる細長いシステム操作用の領域で、ウィンドウが覆いかぶさらずに常に表示され続ける。タスクトレイはタスクバーの右端にある領域で、画面全体の右下の隅に位置する。
表示内容
タスクトレイには起動中の常駐ソフトウェアのアイコンやシステム設定などが横一列に表示されている。素早くソフトウェアを起動したり、ソフトウェアを終了させたり、設定画面やコンテキストメニューをポップアップ表示することができる。どのような操作が可能かはソフトウェア側で決められている。
何が並んでいるかはWindowsのバージョンや環境設定によって異なる。近年の標準的な設定のWindowsでは、デジタル時計(現在時刻)および今日の日付、「デスクトップの表示」ボタン(ウィンドウをすべて最小化する)、日本語入力ソフト(IME)の入力モード、スピーカーのボリューム調節、通信ネットワークの接続状態、省電力設定、セキュリティソフトの状態などが表示されていることが多い。
名称の変遷
Windows 95など初期の製品ではこの領域の枠線が周囲より窪んだように描画されていたため、お盆(tray:トレイ)になぞらえて「タスクトレイ」あるいは「システムトレイ」と呼ばれていた。現在の正式名称は「通知領域」(notification area)で、窪んだ枠線も廃止され、タスクバーの他の領域と繋げて描画される。
(2025.11.9更新)
